
M-1グランプリの審査員として長年活躍しているオール巨人。
つい最近もそのシビアな採点基準と解説について話題になりました。

その採点には「的確で信頼できる」と称賛する声がある一方、
「厳しすぎるのでは?」と疑問を抱く人も少なくありません。
この記事では、オール巨人の採点スタイルやその背景、
他審査員との違い、SNSでの反応などを徹底的に掘り下げます。
「なぜその点数をつけたのか?」
「どんな漫才を高く評価しているのか?」
――プロの目線に隠された“漫才への哲学”に迫ります。
1.オール巨人とはどんな人物?
1. オール巨人とはどんな人物?
オール巨人は、長年にわたって日本のお笑い界を支えてきた重鎮の一人であり、M-1グランプリの審査員としても知られる存在です。
その穏やかで冷静な語り口と、ベテランならではの経験に裏打ちされた審査コメントで、多くの視聴者や芸人から信頼を集めています。
特に「ガチンコ」というテレビ番組で言い放った「弟子やったらパンパンやぞ!!!」という言葉は
今でも語り草となっている名言です。意味はちょっとよくわからないですが・・・(笑)
1-1. 基本プロフィール(本名・年齢・出身地)
オール巨人の本名は「谷本 敏男(たにもと としお)」。1951年11月16日生まれ、大阪府堺市出身です。
2026年現在で74歳を迎え、関西芸人の中でも特に長い芸歴を誇る存在です。
温和で理知的なキャラクターもあり、テレビ番組や講演活動でも幅広く活躍しています。
1-2. 「オール阪神・巨人」としての漫才キャリア
オール巨人は、相方・オール阪神とともに1975年にコンビを結成。
「オール阪神・巨人」は、上方漫才の伝統を継承しつつ、時代に合わせたユーモアを取り入れるスタイルで人気を博しました。
1981年には「上方漫才大賞」を受賞するなど、その実力は折り紙付き。
ボケとツッコミの掛け合いのテンポの良さは、今なお多くの漫才師に影響を与え続けています。
1-3. 審査員としての活動と信頼性
オール巨人がM-1グランプリの審査員として本格的に登場したのは2001年の第1回大会から。
初期メンバーの1人として、漫才師としての深い経験を活かし、公平かつ的確なコメントを残してきました。
一時審査員を離れた期間もありましたが、2015年以降は再び常連審査員として参加。
芸歴50年を超えるベテランの目線から語られるコメントには説得力があり、出演者たちからも
「本音で語ってくれる」「ダメなところをきちんと指摘してくれる」と高い評価を受けています。
2.オール巨人の採点傾向を徹底分析
M-1グランプリでは、審査員によって採点基準が異なると言われています。
その中でもオール巨人は
「基礎力」や「しゃべくりの技術」を
重視する傾向があるとされ、いわゆる“漫才らしさ”を求める姿勢が強いのが特徴です。
また、芸人の緊張感や努力までも汲み取るような温かさを持ち合わせており、
感情的なバイアスに流されず、実力を冷静に測っている姿勢が印象的です。
2-1. 点数が高くなりやすいネタの特徴
オール巨人が高得点をつける傾向があるのは、
構成がしっかりしていて“王道のしゃべくり漫才”を極めたようなネタです。
たとえば、中川家、銀シャリ、ミルクボーイなど、しゃべくりに長けたコンビに対しては
非常に高い点数をつけていることが過去の採点データからも分かります。
逆に、奇抜な設定や一発ギャグ的な構成に偏りすぎると、点数がやや低くなる傾向があります。
技術と完成度、そして観客との一体感を重要視している姿勢がうかがえます。
2-2. 採点が辛口だと言われる理由とは?
オール巨人は「点数が厳しい」「辛口」と言われることが少なくありません。
その背景には、彼がプロとしての完成度や基本に忠実であることを重視する姿勢があります。
ボケとツッコミの間、構成、伏線の回収、ネタの独自性など、
多角的に評価しているため、単純な“ウケの大きさ”だけでは高得点を与えないことも。
また、「面白かったけど漫才じゃない」といったコメントも過去にあり、その厳格な基準が“辛口”と受け止められる要因となっています。
2-3. 過去の採点履歴とその傾向
オール巨人の採点履歴を振り返ると、年によって若干のブレはあるものの、
「しゃべくり型」のコンビに対しては一貫して高評価を与えていることがわかります。
たとえば、2019年のミルクボーイには「すごい構成力」とコメントし、98点という高得点をつけています。
一方で、演出や動きに頼るネタには80点台をつける傾向も見られ、あくまで“漫才という形式”に忠実な採点を心がけている様子がうかがえます。
2-4. コメント内容に見る“審査基準”の本質
オール巨人のコメントには、「ちゃんと見てくれてる」という信頼感があります。
たとえば「テンポが途中で崩れたのが惜しい」「最初は良かったけど後半に失速した」など、
技術的な観点からの具体的な指摘が多く、単なる感想ではなく“評価”としての重みがあります。
また、若手芸人へのエールや、将来性を見据えた言葉も多く、ただの審査員ではなく、指導者としての一面も感じさせます。
3.他審査員との比較で見える“個性”
M-1グランプリでは複数の審査員がそれぞれの視点で採点を行うため、
誰がどのような評価を下すのかは常に注目されます。
中でもオール巨人は「正統派の評価軸」を持っており、
他の審査員と比較することで、その個性がより際立ちます。
3-1. 松本人志とのスタイルの違い
松本人志は「発想の斬新さ」や「破壊力」に重きを置く傾向があり、
革新的なネタや予想外の展開に対して高評価を与える場面が多く見られます。
ここに関しては「一人ごっつ」や現在の「Downtown+」においても
新しい笑いの表現を追求している姿からもわかります。
一方のオール巨人は、あくまで漫才としての完成度や構成、
技術に注目しており、同じネタでも評価が分かれることがあります。
たとえば、フリートーク的な自由さを持ったコンビに対して松本が高得点をつけた際でも、
オール巨人は「漫才かどうか」を一つの軸として慎重に評価する姿勢を見せることがあります。
・・・ヤーレンズはフリートーク強いからなぁ・・・(笑)
3-2. 中川家・礼二や上沼恵美子との共通点・相違点
中川家・礼二もまた“技術重視”のスタイルで知られており、オール巨人と採点傾向が似る場面もあります。
両者とも「しゃべくり」「間の取り方」「ツッコミの技量」など、プロの視点で細かく評価している点が共通しています。
ただし、礼二が比較的“温かい視点”で採点するのに対し、オール巨人はやや“厳格な目線”を持っているため、点数に差が出ることも。
また、上沼恵美子は感情豊かに評価をするスタイルで、独自の視点を持っています。
彼女が感動や勢いを重視する一方で、オール巨人はより技術・構成に重きを置くため、
同じネタでも感じ方に違いが生まれるのが興味深いポイントです。
3-3. 点数の振れ幅は?中立性はあるのか?
オール巨人の採点は「安定している」という意見がある一方で、「時々低すぎるのでは?」という声もあります。
ただ、過去の点数をデータで見ると、90点〜95点の範囲に集中しており、極端な高得点や低得点を避けている傾向があります。
これは、審査員としての中立性や冷静な視点を持ち合わせている証拠でもあります。
また、名前や人気に左右されず、あくまで“その日のネタの出来”を評価している姿勢から、
「信頼できる審査員」としてのポジションを確立しているとも言えるでしょう。
4. SNSでの反応:オール巨人の採点はどう見られている?
M-1グランプリの放送後、SNSでは審査員の採点について多くの意見が飛び交います。
オール巨人に対しては、例年「冷静で的確」「一番まともな評価をしている」といったポジティブな声がある一方で、
「厳しすぎる」「点数が低すぎる」といった批判的な意見も一定数見られます。
特に点数が他の審査員と乖離していた場合に、その評価の理由をめぐって議論が巻き起こることが多いです。
4-1. X(旧Twitter)での評価・炎上事例
X(旧Twitter)では、オール巨人の採点が「甘すぎる」「逆に厳しすぎる」と炎上気味に取り上げられたこともあります。
例えば、ある年に人気コンビへ低得点をつけた際には、「何様のつもりだ」「この人はもう審査員に向いてない」といった批判が殺到しました。
しかし、その一方で「的確な評価だった」「冷静な目線でありがたい存在」といった擁護の声も多く、SNS上では賛否両論が入り混じっています。
炎上したとしても、一貫した姿勢を崩さない点に、プロとしての覚悟を感じるという声も根強いです。
4-2. 賛否分かれる視聴者のリアルな声
視聴者の間でもオール巨人の採点には賛否が分かれています。
「厳しくても的確だから信用できる」「技術を見てくれているのが伝わる」といった称賛の声がある一方で、
「全体的に点が低い」「保守的すぎる評価じゃないか」といった批判も一定数存在します。
特に、若手芸人や新しいスタイルの漫才が高く評価されなかった場合には、「古い考え方では?」といった意見が出ることも。
とはいえ、そのリアルな声の多くは“審査に対する真剣な関心”の表れであり、オール巨人の存在感の大きさを物語っています。
4-3. 「正当な審査」として評価される理由も
批判がある一方で、オール巨人の採点を「もっとも正当な評価」とする声も多くあります。
その理由の一つは、漫才という芸能文化に対する深い理解と愛情です。
数年前から「漫才コント」なのか「コント漫才」なのかという
議論はたびたびされてきていますが、巨人師匠は一貫して
「センターマイク前のしゃべくり漫才」への造詣が深いのではないかと感じますね。
コメントの端々からは、芸人への敬意と、漫才を未来へ残していきたいという意志がにじみ出ており、視聴者もそれを感じ取っています。
また、ブレのない評価軸や、好みよりも「完成度」で判断する姿勢は、プロの審査員として高く評価されています。
信頼できる“基準”があるという点で、オール巨人の審査は一種の「指針」として受け止められているのです。
5. まとめ:オール巨人の審査スタイルから見る“漫才への哲学”
オール巨人の採点スタイルは、一言で言えば「漫才への愛と責任」に貫かれています。
厳しさの裏には、芸を真剣に受け止め、未来の漫才師たちを育てようとする姿勢があるのです。
保守的と見る向きもありますが、その基準は「基礎に忠実であること」「完成度を大切にすること」という極めてシンプルかつ普遍的なもの。
視聴者や芸人から賛否が出るのも当然ですが、それだけ真剣に審査をしている証でもあります。
オール巨人の採点からは、単なる数字以上に“漫才に対する哲学”が垣間見えるのです。



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